ビアロとは
「ビアロ」は、天然素材である沖縄の珊瑚(風化造礁珊瑚)と日本古来の漆喰を主成分とする、
ローラー用の内装仕上げ材です。
風化造礁珊瑚とは、珊瑚の骨格が、長い年月の間に風化し、波の作用で侵蝕され、塊または粒状になって海底に沈積したものです。そのため、ミネラル成分を多く含み、緻密な空孔を持つ多孔質の素材で、湿気や臭いの吸着除去機能を持ち、人体や環境にやさしいマイナスイオンの発生効果が注目されている材料です。また、沖縄県が認めた海域から、定められた量のみ採取可能であり、乱獲を防ぐために厳しい体制の下で管理されています。
漆喰は、九州田川産で、日本の伝統的な石灰製造方法でもある土中釜で塩焼きされた物を使用しており、強アルカリで抗菌性があり、カビやダニの発生を抑制します。
「ビアロ」は、この希少な珊瑚と高級な漆喰をブレンドし、 その性能においても他に類を見ない、自然素材で本物の塗材です。
「ビアロ」という言葉は、唯一無二の「白」という意味の造語です。 そこには、風化造礁珊瑚の白さと漆喰の白さが一体化して生まれた、 自然でかつ暖かみのある独自の白さがあり、そこに住む人すべてをやさしく包んでくれます。
ビアロシリーズの施工方法 | ||
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ビアロライト | ウールローラー(中毛)での2回塗り仕上げです。 | |
ビアロ(スタンダード) | ビアロ専用下塗材をウールローラー(中毛)で1回塗りをし、ビアロ専用下塗材が完全に乾いてからビアロスタンダードを細目砂骨材ローラーで1回塗りで仕上げます。 | |
ビアロ(プレミアム) | ビアロ専用下塗材をウールローラー(中毛)で1回塗りをしビアロ専用下塗材が完全に乾いてから、専用骨材を入れたビアロプレミアムを荒目砂骨材ローラーでの1回塗りの上に、各ツールでテクスチャーを付けます。 |
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JIS A 6909内装薄塗材Lの試験方法による試験結果
軟度変化A法 ー25% ~ 25% ー8 初期乾燥によるひび割れ抵抗性 ひび割れがないこと 異常なし 付着強さ 標準 0.3 N/m²以上 0.3 N/m² 耐衝撃性 ひび割れ、著しい変形及びはがれがないこと 異常なし 耐アルカリ性A法 ひび割れ、はがれ、膨れ及び軟化溶出がなく、浸さない部分に比べて、くもり及び変色が著しくないこと 異常なし 耐変色性 ひび割れ及びはがれがなく、変色の程度がグレースケール3号以上であること 異常なし 5号 吸放湿性 70 g/m² 以上 72 g/m² -
調湿性能
緻密な空孔を持った多孔質物質である珊瑚の「高吸放湿性能」により、湿度を一定に保つので、結露を抑制します。
日本建築仕上材工業会登録(スタンダード・プレミアム) | ||
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登録番号 | 1510005 | |
拡散等級区分表示 | F☆☆☆☆ |
日本建築仕上材工業会登録(ライト) | ||
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登録番号 | 1610024 | |
拡散等級区分表示 | F☆☆☆☆ |
特徴とパフォーマンス
- エコ素材木材パルプとリサイクルの竹粉末が主成分。竹粉末には、抗菌・脱臭の効能があります。
- 安いm2当りの下地処理コストが下がります。経年後の塗り替え時に新たな下地がいらない。
- 強い石膏ボードなどの継ぎ目部分がシートで覆われるため、継ぎ目部分でのクラック(ひび割れ)防止の効果がより高められます。
- きれい石膏ボードなどの継ぎ目部分や、下地素材の違いがあっても、同一の下地となり、吸い込みの違いによる色ムラは解消されます。
- 早い下塗りなどの前作業が不要となり、工期の短縮が可能となります。
ビアロ工法と施工順序
- 1バテ処理を施す
- 2ビアロ専用下地シートを貼る
- 3ビアロを塗る
- 4塗り完了
石膏ボード下地の場合
- 1ボードのジョイント・ビス穴にバテを施工
- 2バテ乾燥後にペーパーにて平滑にする
- 3ジョイント工法でビアロ専用下地シートを貼る(クロス貼りより2割程度糊を濃い目にする)
- 4入隅・出隅は廻し貼りにする
- 5中1日程度、養生期間を設け、糊が完全に乾いたことを確認後ビアロを上塗りする
- 6完成